お知らせ

おばあが教える島の味

 

沖縄もすっかり寒くなり、鍋が恋しい季節。今日は沖縄風おでんの紹介です。

 

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沖縄のコンビニや飲食店のおでんにはてびちが入っていることが多いですが、ひでおばあのおでんもてびち入り。みなさんのご家庭のおでんもてびち入りが多いのではないでしょうか。

 「てびち入りのおでんは長男が大好きだからよく作るさあ」とひでおばあ。ぶつぎりのてびちがごろごろ並びます。「最近の若い方はてびちを家で料理することは少ないかもしれないけど、下茹での仕方がわかれば、おうちでも料理できますよ」とお嫁さんの邦子さんは言います。

 

 

 下茹では、てびちを鍋にいれ、たっぷりの水で沸騰させ、一度水をこぼして流水で血合いや細かい骨を洗い落とし、その後また1時間半~2時間ほど弱火でことことじっくり茹でます。そうすることで余分な脂が落ち、他の部位よりもヘルシーに食べることができます。

 

 

 島袋家では出来上がったおでんにレタスや、葉もの野菜をいれるのも特徴。できるだけ野菜をたっぷりとるようにしているのだそうです。

 下茹では少し時間はかかりますが、その方法さえマスターすればヘルシーで体にうれしい食材。てびちを食べる習慣を今後も残していくためにも、てびちを調理したことがないよという方も、ぜひご家庭で取り入れていってほしいと思います。

 

 

沖縄風おでん

 

材料(5名分)

島豆腐 1丁

てびち(前足)1本

板こんにゃく 1袋

昆布 2本

かまぼこ(四角いの) 1つ

しいたけ 6つ

大根 1/2本

レタス お好みで

だし汁 1L

しょうゆ お好みで

塩 少々

みりん お好みで

酒 お好みで

※島袋家はしょうゆ:みりん:酒は1:1:1くらいの割合です。

 

作り方

 

 

1.島豆腐は1センチくらいの厚さに切り、油で揚げる(市販の厚揚げでもOKです)。こんにゃくは1センチほどに切り、下茹でする。昆布は水で戻して(5分程度)結び昆布にする。大根は 2~2.5センチほどの輪切りにして30分ほど下茹でする。しいたけは、石づきをとり、かまぼこは食べやすい大きさに切っておく。

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2.てびちは4センチほどの厚さに切り、下茹でをする。沸騰して2,3分たったら水をこぼして流水で洗う。

 

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3.大き目の鍋に洗ったてびちをいれ(あとでだし汁と他の材料をいれるのでその余裕がある大きさが良い)、水をいれて、さらに1時間半~2時間茹でる。箸がすっと通るようになったら下茹でした大根とこんにゃくを入れ、だし汁を調味料を足して味をしみこませる(30分ほど)。

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4.大根にだしがしみこんできたら、しいたけ、結び昆布、揚げ豆腐、レタスをいれて完成。

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てびち(豚足)はとってもヘルシー

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沖縄料理になくてはならない豚肉ですが、中でもてびち料理は県民に人気です。てびちは脂が多いイメージがありますが、下茹でして使うので他の部位よりもヘルシーと言われています。加えてコラーゲンたっぷりで、女性や高齢者にはうれしい食材。下茹でをマスターしてぜひご家庭でも取り入れてみてください。

 

 

 

 

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今日はひでおばあ得意の大根の漬けものを紹介します。

この大根の漬けものはひでおばあが島袋家にお嫁に来てからお姑さんと一緒に作ったものだそうです。大根がおいしい冬の時期に大量に作っていました。今回は2、3日で食べる用に浅漬けにしていますが、昔は大量に作った大根の漬けものを、半年以上古漬けしたそうです。その古漬けの大根の漬けものを昔の家族や親戚たちは、味が濃くておいしいと、とても喜んだそうです。このレシピは、お茶うけにすることが多かったそうで、子供からお年寄りまで大好評。門中で法事が多い島袋家では、大量に仕込んだこの漬けものが、行事のたびに登場します

大根の漬けものを作るときは、大量なのでスライサーを使うと便利。おばあは孫たちに軍手をつけて作業させます。作るポイントは水気をしっかりとること。また黒糖や醸造酢はできるだけ質のよいものを使うことを心がけています。特に酢は果実酢と混ぜた、ツンとしすぎないもので甘めのものがひでおばあ好みです。「黒糖とお酢がおいしいと漬け物はおいしいさ~」とひでおばあは話してくれました。

 

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大根の漬けもの(黒糖味)

材料(10キロ分) 大根 4本(1本2キロ程度のもの)

塩 450g

酢(今回は米酢と果実酢を混ぜた醸造酢を使っています) 900ml

粉黒糖 1.6キロ

 

作り方

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1.大根の皮をむいてたてに4等分にし、5mmほどのいちょう切りにする。

※おばあは大量に作るのでスライサーを使っています。

 

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2.1に塩をかけてもみ、一晩重石を載せて置く。

 

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3. 一晩おいたら水をよく絞り、粉黒糖、酢をかけてもんで混ぜる。

 

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4.まざったら、煮沸消毒したビンに詰め、2~3日で食べることができます。

※常温の直射日光があたらないところで保存してください。

 

 

大根の漬けもの(ノーマル味)

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黒糖が苦手という方は、氷砂糖を使ったものがおすすめです。氷砂糖1キロほどを工程3の粉砂糖の代わりに入れてください。氷砂糖は溶けにくいので2、3日ほどおいてその間適宜混ぜながらよく溶かして工程4に進んでくださいね。

 

 

那覇市の赤嶺操子さんが教える島の味~パート2~

 

ニンジンをたっぷり使ったお料理をご紹介します。ご主人が津堅島で作ったニンジンをきっかけに、農業生産法人まで立ち上げた赤嶺一家。家族を支えるお母さんの愛情料理ばかりです。

 

 

元気の秘訣はよく働くことと、

栄養たっぷりのニンジン料理

津堅島は沖縄県勝連半島の先端から4キロほど先にあり、通称「キャロットアイランド」と呼ばれている島です。お姑さんはこの島でずっとニンジン栽培を続けていたそうです。

「姑や主人だけでなく、島の農家の人たちの多くが農薬を使わず、丁寧に育てています。でも殺虫剤や除草剤を使わないために規格外になってしまうニンジンもたくさん出てしまい、それらを使って何かできないか皆で考えました」

操子さんたち一家は、ご主人が作る完全無農薬栽培のニンジンだけでなく、島全体のニンジン農家をバックアップ。ニンジンを使ったさまざまな特産品を生み出し、地域おこしにも一役買っているのです。

そんな操子さんの元気の秘訣は「よく働くことと、ニンジン料理を食べること」とにっこり。操子さんは代表を務めつつ、美味しい食事を作ってうるま市で働くご主人に届けたり、近所の保育園のおやつ作りを手伝ったりしています。「実家が民宿みたいなことをしていたし、小さいころから料理や家事はきらいじゃなかった」と話します。取材した日も、あれこれおしゃべりしながらニンジンを使った混ぜご飯や天ぷらなど4品を手際よく作ってくれました。

「ニンジンは栄養豊富で彩りもきれい。料理に使うと食卓が華やかになりますよ。添加物は使わず、調味料も自然のものを使う方が体にいいんです」と家族の健康にも気を遣って料理を作っています。

 

 

 

 

ニンジンともずくの天ぷら

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材料

ニンジン小1~2本

生もずく50100g(お好みで調整)

小麦粉 150200

卵1個

水適量

塩少々

揚げ油

① もずくはよく水気をきり、適当に短く切っておく。にんじんは千切りにする。揚げ油は温める

POINT:塩漬けされたもずくはあらかじめ塩を抜いておきます。適度に塩気を残してもしっかり味がつきます。この場合は材料の塩を適宜減らしてください>

② ボウルに①の材料と小麦粉を入れて手早く全体を混ぜ合わせる。卵、水、塩も入れてよく混ぜる

③ ②をおたまで適当にすくい、180度くらいの油で揚げます。大きさはお好みで。揚げ時間は目安3~4分程度ですが、大きさによって調整してください

 

 

 

ニンジンの混ぜご飯

 

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材料

ニンジンしりしりーパウダー適量

米2合

380ml~400ml(お好みで調整)

塩(この日はぬちまーすを利用) 5㏄

① 米をとぎ、パウダーは水に溶いておく

② 炊飯器に米と水、塩、水に溶いたパウダーを入れ、よく混ぜ、炊飯器のスイッチを入れる

③ 炊き上がったら、ニンジンの葉を刻んだものや刻みパセリ(分量外)などを散らし、全体を混ぜる

 

 

 

ニンジンジュース

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材料

ニンジン 適量

リンゴ一個の3/44/5(お好みで調整)

① ニンジンはジューサーに合わせて適当な大きさにカットする

② リンゴとニンジンをジューサーにかける

 

 

新商品の開発も視野に。

ニンジンパワーで毎日元気!

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そんな操子さんたちの努力もあって、津堅島のニンジンも無駄なく安定して生産・活用できる体制が少しずつ整ってきています。体にやさしい完全無農薬の野菜作りで、みんなが健康になることを目指す操子さんたちは、従来のニンジンを粉状にした製品やにんじんを練り込んだ麺以外にも、うるま市の特産品を使った新商品開発を考案中だそうです。

「津堅島の美味しいニンジンをもっとたくさんの人たちに食べてもらいたい」と話す操子さん。これからも家族皆で仲良く、力を合わせて、ニンジンパワーで元気に暮らしたいと意気込みを語ってくれました。

 
 
 

島の味〜ニンジンしりしり〜

 

 

ご主人が津堅島で育てるニンジンを使ったレシピのご紹介です♪

 

 

 

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ニンジンの生産・販売をする

農業生産法人を家族経営

 那覇市にお住まいの赤嶺操子さんは現在、ご主人と子どもたちと一緒に、津堅島のニンジンや加工品を生産・販売する農業生産法人合同会社「萌芽」を家族経営。なんと主婦業をしつつ会社の代表も務めています。

操子さんは大宜味村出身。学校卒業後、准看護士の免許を取るため那覇に来たものの、持病のため進路を変更して美容学校に入学しました。先に那覇で働いていたお兄さんの会社寮に住んでいたので、学校に通いながら社員の食事作りを手伝っていたそう。昔から家事が嫌いじゃなかったという操子さんはいつでも働き者です。

「兄の同僚だった主人と学校を卒業してすぐ結婚してね、子育てしながらパートで働いたり、主人の実家の畑仕事も手伝ったり、毎日忙しくて大変だったのよ。でもお姑さんには働き者のお嫁さんって褒められていたのよ」

 

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会社設立のきっかけは

ご主人が始めたニンジン作り

子どもたちが成人して独立し、建築会社を経営していたご主人も定年を迎えて生活も一段落。しかし、ご主人が故郷うるま市津堅島で引退後の夢だったニンジン作りを始めて、状況は思わぬ方向へ進みます。

 

「主人が作るニンジンはとても美味しいんです。でも形が整っていないと売れないの。たくさんのニンジンが捨てられるのを見て、このままでは主人だけじゃなく、他のニンジン農家もつぶれてしまう、島のニンジンを残さなくちゃと強く思いました」。そうして、操子さん一家は農業生産法人合同会社「萌芽」を立ち上げます。

 

 

 

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ニンジンしりしり

材料

ニンジン小2~3本

ピーマン1~2個(あれば)

卵2個

油 適量

塩 適量

かつお出汁、または市販の粉末だし

 

 

 

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① ニンジンは皮を剥き、しりしり器にかける。ピーマンは斜め薄切りにし、ニンジンの葉も食べやすい大きさに切る。卵は溶いておく。

 

 

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② 熱したフライパンに油をしき、先にニンジンを炒める。蓋をし、しばらく蒸し焼きにする

 

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③ ニンジンがしんなりしてきたら、ピーマンを入れ、火が通るまで炒める。全体に火が回ったら、塩とかつお出汁(市販の粉末だしの場合、少量の水かお湯で溶いておく)を入れて混ぜる

 

 

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④ 溶いた卵を回し入れ、ざっと全体をかき混ぜる。卵が固まってきたら火を止めてできあがり

 

 

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POINT

完成後、火を止め蓋をしたまましばらく置いておくと、ニンジンがよりやわらかく仕上がります

 

 

 

 

完成!

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「島の味」初の離島、宮古島から上地マサさんの料理をご紹介します。

シャイで口数は少ないマサさんですが、料理は温かい母の愛情に溢れています。

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温かいうちに早く食べなさい、たくさん食べなさい」愛情たっぷりの母の味

 

「カメーカメー攻撃」はマサさんの愛情表現!?

 「もう出来上がるからこっちに来てすぐ食べなさい」。上地マサさんに初めてお会いしたときの第一声はこの言葉でした。自己紹介もしないうちに初対面の私の目の前に、手際よく揚げられたアーサの天ぷらがどんどん積み重なります。「温かいうちに早く食べなさい、たくさん食べなさい」と言いながら料理を作る姿は、おいしいものを食べさせたいという沖縄のアンマーの姿です。

 マサさんは、昭和7年、宮古島の旧下地町で5人兄弟の3番目として生まれました。子供の頃は両親の手伝いをよくするおりこうさん。しかしほどなくして戦争を経験し、戦後同じ下地町出身の繁男さんと出会い、結婚します。結婚後は、ホテルの従業員や、お弁当屋さんで働き、兼業農家の繁男さんと二人三脚で4人の子供を育て上げます。繁男さんは、働き者ですが少し気性は荒い性格。大声で子供たちを叱ったりすることもしょっちゅうだったと言います。けれど家族のために一生懸命に働く繁男さんのことをマサさんはとても尊敬していたと言います。

 

アーサの天ぷら

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材料(10人分)

アーサ(生の状態):400g

卵:5個

塩:小さじ2

顆粒だしの素:小さじ3

小麦粉:500g

水:70cc

 

作り方

  1. アーサは適当な長さにカットしておく。
  2. ボウルに卵を割りいれ、ときほぐし、アーサ以外の材料を全て混ぜておく。
  3. 揚げる直前に水気をよくきったアーサを2に入れ、170度に熱した油で狐色に火が通るまで揚げる。

 

 

<プロフィール>

上地マサさん

宮古島の旧下地町出身。1957年に結婚し、二男二女をもうける。少し照れ屋さんで、優しい笑顔が素敵

 

 

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今日はひでおばあ特製のポテトサラダを紹介します。「ひでおばあ、ポテトサラダも作れるの?ハイカラだねえー」と言うと「昔からよく作りよったよー、卵ははぜいたく品で入れられないときも多かったけどねー」とひでおばあは言います。昔はじゃがいも、にんじんだけのポテトサラダだったのが徐々にこのようなレシピになってきたのだそうです。

 作り方を見ていると冷蔵庫から瓶詰めのマヨネーズが登場しました。ラベルを見ると「EGGO(エゴー)」の文字が。

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名前は聞いたことがありましたが久しぶりに見たマヨネーズです。エゴーマヨネーズは普段使うマヨネーズより白っぽい色で酸味のあるさわやかな風味。「おばあのポテトサラダはエゴー使うんだよー、エゴーはだいたい冷蔵庫に入っているさあー」とおばあ。ひでおばあのポテトサラダの味の秘密はエゴーにあるようです。

 お嫁さんの邦子さんに聞くと「マヨネーズを食べたことのない時代に初めて食べたのがエゴーのマヨネーズ。だんなさんもその思い出があるのか、やっぱりエゴーがおいしいと言ってエゴーを使ったポテトサラダをリクエストするんですよ」と話してくれました。

 ポテトサラダの他にも、エゴーとケチャップを同量混ぜたオーロラソースも島袋家のサラダソースの定番。少し甘めの味わいは孫たちにも大好評です。さわやかな味わいは暑い季節にもぴったり。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

 

ポテトサラダ

<材料>

じゃがいも 中2個

きゅうり 1本

卵 3個

ウインナー 4~5本

たまねぎ 1/2個 ※島らっきょう(6本程度)でもOK

エゴーマヨネーズ 大さじ3

塩こしょう 適量

 

 

作り方

1.きゅうりは薄い輪切りにして、少量の塩で塩もみをする。ウインナーは輪切りにしてからいりし、たまねぎはみじん切りにする。固めのゆで卵をつくる。

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2.じゃがいもは一口大にカットし、箸がとおるくらいまで茹でる。(じゃがいもをラップでくるみ電子レンジでもOKです。つまようじがとおるくらいまで。600Wで5分くらいが目安)

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3.ボウルに茹でたじゃがいもを入れ、じゃもじなどでつぶす。1の材料をすべていれ、エゴーマヨネーズをいれ、混ぜ合わせる。塩こしょうをして味をととのえてできあがり。

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アメリカ世を色濃く残す食材

沖縄はアメリカの統治下だった歴史もあることからエゴーマヨネーズをはじめ多くの輸入食材や食文化が生活に浸透しています。おばあたちは新しい文化を取り入れ、沖縄の食材や沖縄風の食べ方とおおらかに混ざり合い、沖縄独特のチャンプルー文化になっています。

 

長寿県を取り戻そう!

おばあが教える島の味

 

かつおの中骨だしのソーメン汁

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ひでおばあの住む本部町は。昔からかつおがよくとれ、港近くに住む島袋家では毎日の食卓にかつおが頻繁に登場しました。刺身はもちろんですが、ひでおばあのおうちでは、かつおのアラ(内蔵や頭など)も食卓に上がり、かつおのマース煮などにして食べていました。

 

ひでおばああのかつおのアラを使った料理で、好評なのが、今回紹介する「かつおの中骨だしのソーメン汁」です。かつお節でだしをとるのもとってもおいしいですが、生の中骨を使っただしは魚の旨みをたっぷり味わえます。そのだし汁を味噌で味付けして、ソーメン汁にして食べます。「うちの孫はねぇ、小さい頃からソーメン汁が大好きなのよぉ。魚のだしで汁を作ったら一番おいしいさぁー。」とひでおばあは言います。

 

島袋家では、かつおの中骨だけでなく、ミーバイやカーエーの中骨もだしに使います。長男の徳秀さんやその息子さんが近くの灯台でカーエーを釣ってきて夕ごはんにマース煮を、残った骨をだしにして味噌汁にするのは島袋家の定番です。

 

魚の骨は、扱いづらかったり、少し臭みがあるので敬遠しがちですが、とてもおいしいだしが出ます。かつおや、ミーバイなど1尾を買ってきて、身は刺身に、中骨は味噌汁に使って、丸ごと一匹食べてみてはいかがでしょうか。

きっと「また作ってみよう」と思える味わいに出会えると思います。

 

 

 

材料(8人分)

かつおの中骨…3尾分

しょうゆ…小さじ1

塩…適量

水…1リットル

みそ…大さじ3~4(お好みで調整してください)

ねぎ…適量

和風だしの素…2分の1袋

そうめん…10束

 

作り方

1.かつおの中骨を流水でよく洗い、水から煮る

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2.10分くらい煮出し、だしをとる。アクは取り除いてください。

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3.十分にだしがでたら、ざるなどで中骨とだしを別々に分ける

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4.だし汁を火にかけ、みそ、しょうゆ、塩、和風だしの素をいれる。

※ご家庭の味噌によって、味付けは調整してください。

 

5.ゆでたソーメンを椀にいれてねぎを散らし、4.をかけて出来上がり。

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〜長寿県を取り戻そう!おばぁが教える島の味〜

今回は、沖縄の伝統的なお菓子「サーターアンダギー」を紹介します。

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ひでおばあはサーターアンダギーが大得意。

行事のたびにたくさん作り、お供え物にしたり、親戚や近所の方に配ってまわるのだそうです。

 ひでおばあのサーターアンダギーはぼまとピーナッツ粉が入っていて香ばしいのが特徴。

ふわふわというよりぎゅっと詰まったしっかりした食感です。

「さあ作るよー」とひでおばあがとりだしたのは直径50~60センチはあるかというタライ。

「おばあ一体何個作るの?」と聞くと、

「100個くらいかねぇー、いつもこれくらいは作るよー。みんなでい配るわけさぁ。」とひでおばぁ。

「おばぁは少なくは作れないからねぇ」と長女の正子さんは笑います。

これだけ量が多いとこねる作業も重労働。

おばぁ→正子さん→孫

とみんなで交代しながらこねていきます。

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生地ができあがったら成型するのは、ひでおばあ。

揚げるのは、正子さんとお嫁さんの邦子さんが、年季の入った「アブラナービ」で。

2リッターの油を3本入れ(笑)、手際良く揚げていきます。

その間、女3人のおしゃべりが弾みます。

「最近あったことを話したり、料理を教えてもらったり、他愛もないおしゃべりばかりだけど楽しいでしょ?」と邦子さん。

家族や親戚みんなで一緒に料理をする時間は、何にも代えがたい大切な時間です。

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できあがったサーターアンダギーを食べて「じょーとー。おいしいさぁ」あんたも食べてみぃ!」とひでおばあ。

大量のサーターアンダギーをおすそわけする楽しい時間も待っています。

 

 

サーターアンダギー

材料(100個分)

卵 40個

薄力粉 4キロ

三温糖 1キロ

黒糖 1キロ

ピーナッツ粉 300グラム

白ごま 300グラム

黒ごま 300グラム

ベーキングパウダー 大さじ3

 

作り方

1.卵を卵白と卵黄にわけて卵白をミキサーでつのがたつくらいまで撹拌する。

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2.1と卵黄を混ぜ、薄力粉以外の他の材料も全ていれ撹拌する。最後に薄力粉を少しずつ入れながら、練りこむ。全体が混ざったら1時間ほど生地を寝かせる。

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3.寝かせた生地を5センチほどの小判型に成型し、150度の油で揚げる。※150度は菜ばしをいれると先からぽつぽつと泡が浮き出てくる状態が目安。

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4.丸く膨らんできて、色よく揚がってきたらできあがり(7~8分ほどが目安。中を割って火が通っているか確認してくださいね)

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100年ものの「アブラナービ」
島袋家のアブラナービは、ひでおばあのお姑さんも使っており、100年以上も使い続けているのだそうです。門中でもある島袋家では法事で大勢の親戚が集まります。「あのアブラナービがなかったら家の法事はできない。宝物です。」とお話してくれました。

 

 

沖縄の家庭の味のひとつが油みそ。方言では「あんだんすー」と言ったり、ひでおばあのおうちでは「あんだみすー」と言うそうです。あんだ=油、みす=みそ、の意味になります。

「昔は貧乏だったから、あんだみすーでご飯をたくさん食べたわけよー」とひでおばあは言います。甘めのあんだみすーがご飯によく合うので、おにぎりの具にしたり、弁当にいれるとぴったり。子どもたちが外にでるときは、あんだみすー入りおにぎりを炙った芭蕉の葉でおにぎりを包んで持たせていたそうです。その味が今でも忘れられないと家族の方は言います。

あんだみすーは保存もきくので、多めに作りご飯のお供として頻繁に食卓にあがったのだそうです。また県外で大学に行っている親戚にも作っては送ってあげ、とても喜ばれていました。現在でも、市販のあんだみすーではなく「手作りのあんだみすーを食べたいから送って」という親戚も多いそうです。

「あんだみすーは、沖縄の家庭の味。好きなみそ、好きな甘さ、それぞれ好みの味わいがあると思うから、量を調整して家々の好みの味にしてもらえば」とお嫁さんの邦子さんは言います。邦子さんが好きなのは「おうちで手作りしたみそを使った甘目のあんだみすー」です。

ひでおばあのおうちでは定番の「豚のあんだみすー」と漁港の近くならでは「魚のあんだみすー」の2種類を作ります。この作り方をベースにして、「みなさん好みのあんだみすー」を作ってみてはいかがでしょうか。

 

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豚のあんだみすー

材料(10人分)

・三枚肉 1.2kg(2斤)

・ピーナッツバター 100g

・みそ 200g

・黒砂糖 大さじ2

・三温糖 大さじ3

 

作り方

1、三枚肉は食べやすい大きさにカットし、1時間ほど下茹でする。※食べやすい柔らかさになるように調整して下さい

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2、油をしかないで豚肉を炒め、豚肉から脂が出てくるまでじっくり炒める。

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3、ピーナッツバター、みそ、砂糖(黒砂糖・三温糖)の順に入れ、混ぜ合わせながら熱し、十分脂がでて混ざり合ったらできあがり

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魚のあんだみすー

材料(10人分)

・なまり節 4本

・サラダ油 大さじ10 ※たっぷり使って下さい

・和風だしの素 1/3袋

・黒砂糖 大さじ6

・三温糖 大さじ3

・みそ 400g

 

作り方

1、なまり節を包丁で適当な大きさに切り、さらに手でほぐし細かくする 。

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2、フライパンに油をしき1を炒め、身がしっかりしてきたら和風だしの素とみそをいれてさらに炒める 。

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3、黒砂糖と三温糖を加えていため、味がなじんできたら出来上がり 

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本部町の島袋秀子さん(94歳 ひでおばあ)大正9年 名護市生まれ

日々の伝統行事を昔のやり方そのままに行っている。料理は全て手作りを心がけ、嫁や孫に伝えている元気いっぱいのおばあ。

 

 

 

「生きている限り現役さあー。畑仕事もするし、ごはんも自分で作るよー」と言う沖縄の元気なおばあたち。そんなおばあが作る料理は、昔ながらの家庭料理やあ、沖縄の食材を使った素朴なもの。沖縄の長寿の秘訣は、そんな昔ながらの料理にあるはずです。

 

おばあから若いお母さんたちへ。おばあの作る昔ながらのレシピをご紹介します。

 

ひでおばあの住む本部町は、昔はかつおがよくとれ、港近くにすむ島袋家では毎日の食卓にかつおが頻繁に登場しました。刺身はもちろんですが、ひでおばあのおうちでは、かつおのアラ(内臓や頭など)も、かつおのマース煮にして食べています。

 かつおのアラを使った料理で、ひでおばあのおうちで好評なのが、今回紹介する「かつおの中骨だしのソーメン汁」です。かつお節でだしをとるのもおいしいですが、生の中骨を使っただしは魚の旨みがたっぷり味わえます。そのだし汁を味噌やしょうゆで味付けをして、ソーメン汁にして食べます。「うちの孫はねえ、小さいころからソーメンが大好きなのよお。魚のだしで味噌汁を作ったら一番おいしいさあー」とひでおばあは言います。

 島袋家では、かつおの中骨だけでなく、ミーバイやカーエーなども味噌汁のだしに使います。長男の徳秀さんやその息子さんが近くの灯台でカーエーを釣ってきて、夕ごはんににマース煮を、残った骨を味噌汁のだしにして翌朝の朝食にするのは島袋家の定番です。

 魚の骨は、とげがあったり、少し臭みがあるので敬遠しがちですが、とてもおいしいだしが出ます。これから旬を迎えるかつおや、カーエーなど1尾買ってきて、身は刺身に、中骨は味噌汁に使って、丸ごと一匹食べてみてはいかがでしょうか。きっと「また作ってみよう」と思える味わいに出会えると思います。

 

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  かつおの中骨だしの

  ソーメン汁

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