海の食材を食べよう

水産物に含まれる栄養素

今回は「水産物に含まれる栄養」についてご紹介します!

まずはこちらのグラフをご覧ください。

肉と魚の摂取量の比較

これは肉と魚の摂取量の比較を表したグラフです。

見て分かるように、魚介類の摂取量が段々と減少し平成18年にはついに逆転しています!

長寿の危機が騒がれ始めたのも健康というキーワードをよく耳にするようになったのもこの頃からではないでしょうか。

魚と肉と比べましたが魚も肉に入り、分類すると「畜肉」と「魚肉」と同じ「」に分けられます。

ではなぜ「魚を食べたほうが良い」と言われるのか。

これは主に含まれている油(脂)の質が違うからです。

畜肉の脂は飽和脂肪酸

生活習慣病のリスクを高める可能性が言われています。

魚肉の脂は不飽和脂肪酸

液体の脂で血液をさらさらにする効果があると言われます。

含まれているたんぱく質やカロリーの量はほとんど変わりませんが、体に影響を与えるもので考えると、魚が良いと言われる理由の一つです。

水産物にはたくさんの栄養が含まれています。

魚介藻類に含まれる栄養

DHAEPAフコイダン

一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

DHAもEPAも人の身体の中では作り出せない、だけど身体には必須と言われる「必須脂肪酸」と呼ばれるものなので食事などで摂っていく必要があります。

効果は先ほどの図にもありますが「魚を食べると頭が良くなる~♪」との歌もあるように、DHAには脳の発達を促し、記憶や学習などの脳の働きを高める効果があります。

EPAは血栓を予防します。

血栓とは血管内の血液が何らかの原因で塊を形成することであり、主に血管壁が傷害されることで起こります。

通常の血栓の役割は止血ですが、血栓が大きくなると血管を塞ぐことになります。なので高血圧や虚血、梗塞を引き起こします。ということは、血栓を予防することは高血圧の予防にも繋がります

モズクや海藻類のネバネバしているのを想像できますでしょうか。

その粘着物に含まれている食物繊維がフコイダンです。

抗がん作用の他にも、胃の粘膜を保護する働きもあり、免疫力の向上にも繋がります。

フコイダン:水溶性食物繊維

DHAやEPAが多く含まれているのはブリやサバ、フコイダンは褐藻類モズクやヒジキなどに多く含まれています。

DHAやEPAが身体にいいと言われるのは理解できたと思いますがではどれだけの量を摂る必要があるのでしょうか

良いものは摂れるだけ摂ればいいのでしょうか・・・?

EPA・DHA 1g摂るために必要な魚介類

成人1人1日1gが適量と言われています。

ブリの刺身だと約5切れ、サンマだと約半分程度で摂ることが出来ます

また鮮魚のみではなく、缶詰でも摂ることができます。

サバの水煮缶だと1/4程度でOKです

EPAやDHAは比較的熱に強いですが、光には弱いといった特徴があります。

なので、煮物や缶詰だとOKでも干物だとあまり摂ることができません

食べる量が少ないとダメだと聞くかもしれませんがDHAは脂に含まれているので、DHAが多く含まれているサバやサンマを食べ続けると今度は脂のとりすぎにも繋がります

更に、先ほどのスライドでも示したように血液をさらさらにする効果があるので、さらさらにしすぎると今度は血が固まりにくくなるといった問題が出てきます

摂ればいいというものではなく、摂り過ぎにも注意が必要です。

一週間に三回程度食べるのが理想だと言われています

水産物に含まれる栄養は上記に記したもの以外にもたくさん!!

調べてみることによって、もっと食べたくなるかもしれません♪

今回は以上になります。次回もおたのしみに!!

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