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目からウロコ!仰天のフルーツ天国・その4 「パイナップル」

ハイタイ!島ナイチャー嫁のイハヨシコです。東京から沖縄に来て農作物がこんな身近な存在になるなんて人生って不思議だなぁと最近つくづく思うんですよね。数年前まではコンビニで朝ごはん買ってスーツとハイヒールでアスファルトの上をカッカッカッと風切って歩いて、コンクリートジャングルの中で朝から晩まで仕事、仕事。疲れているくせに上司やお客さんと飲みに行って二日酔いをごまかしながら、翌日また仕事。たまの休みはゴルフへ行ったり、エステやマッサージ、ショッピングでストレス解消...、とにかく都会の生活にどっぷり漬かっていたので道端の草花さえも見る余裕がなかったんです。ところが、今は太陽の光や空の色、雲の形や流れ、風向き、土や草花の匂いなど、些細な自然の変化に心をくばることが毎日の生活の中で自然にできるようになっています。そしていちいち感動しています。(おのずと流行のメイクやファッションなんて興味がなくなり、ほぼ絶縁状態!)。特に畑へ行くたび、何かしら新しい発見をしては小さな子供のように興奮しきりで、「へぇ~~」を連発しています。

そんな最近の「へぇ~~」の出来事はというと、パイナップルです。本土にいる時何も知らない私はパイナップルはヤシの実のように高い木の上にいくつもできると思い込んでいました。そう、アダンの実のようにです(アダンの実は通常食べませんが、ヤシガニの大好物です)。でも沖縄に来てすぐ名護にある有名なパイナップルのテーマパークを訪れて、パイナップルは高い木にできるのではなく、地面に近い大変低い株(高さ約60~100cm)にたった一つできる、ということを知りました(何とも恥ずかしい話ですが、皆さんご存知でしたか?私だけかしら?)。これだけでも大発見と自負していたのですが、先日うるま市の義父の畑に訪れて腰を抜かすほど驚いたことがあったのです。それがこの写真。これパイナップルの花なんですよ。よく見てください。下の方に薄紫の小さな花がたくさん咲いているのがわかりますか?そう、何が言いたいかというと、パイナップルは一つの花で一つの実ができるのではなく、この小さな花が約150個密集して咲いてその後実ができ、それが肥大化してくっついて一つのパイナップルができるのです。パイナップルの皮のあのブツブツが一つ一つ花だったのです。「へぇ~~」と思わずうなづいてしまいませんか?ぜひ沖縄にいらした時にはご自分の目で見て確かめてくださいね。実物を見るともっともっと感動しちゃいますよ。だって鮮やかなイエローの果肉から想像もできない上品な色合いの花なんですもの。

ところで、市場に出回っているパイナップルの約8割は、輸入物って知っていましたか?よくスーパーでカットフルーツとかで見かけますよね。あれです。数こそ負けてしまいますが、沖縄のパイナップルの優秀な点はとにかく甘い!輸入物とは違い、完熟させてから収穫するので糖度も高く、また味も香りも抜群!もちろんご多分にもれず義父の作ったパイナップルも甘くてジューシーで大人気(何やら栽培過程で美味しくなる"おまじない"をかけているらしいです。何をしているかは企業秘密とか言って教えてくれません)。フルーツをあまり食べない若ダンナもパイナップルの時だけはパクパクと舌が痛くなるのもおかまいなしに食べてきってしまいます。パイナップルにはたんぱく質分解酵素の「ブロメライン」が含まれているので食べ過ぎたりすると刺激を感じることがあります(未熟果の場合、酸とシュウ酸カルシウムが多いためもっと強烈なヒリヒリ・イガイガになります)。我が家ではこのブロメラインの働きを利用して、焼き肉の後や沖縄の夏の定番ビーチパーティー(ビーチパーティーとは海辺でバーベキューをして飲んで盛り上がるカジュアルな野外飲み会。決してフォーマルなパーティーではありません。以前本土の友人をビーチパーティーに誘ったらちょっと?なスタイルで来てしまったことがありました。まぁギリギリセーフでしたが...!?)の後にパイナップルを食べたりしています。特に子供は消化能力があまり高い方ではないのでお肉料理の食後のデザートとして最適ですよ。ただしブロメラインは、熱に弱いので酢豚に入れる時やステーキに乗せる時、あまり火を通しすぎないようにタイミングに気をつけてくださいね。肉自体を柔らかくしたいなら、果汁に漬ける方がGOODです。

イハヨシコ

島ナイチャー嫁がはまった“沖縄ヌチグスイ生活”
イハヨシコ
イハヨシコ=フードからコスメ、生き方まで“ライト・ナチュラル”をモットーに、肩ひじ張らない命薬(ぬちぐすい)アイデアを実践&提案。食べたらすぐに調味料の種類がわかる、レシピ代わりの超高感度の舌が自慢。なぎいろカンパニー代表、琉球フレンチ・フュージョン「東道BAR & Dining」オーナー、クリエイティブプロデューサー、コピーライター、沖縄食材スペシャリスト、ハーブコーディネーター、華道師範。

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