特集

VIVA! ハルサー ハルサーは畑で働く人の方言名です。

楽しく元気な沖縄の農家さんをたずねて巡るVIVA!!ハルサー皆さんに代わっていろんな話をあれこれ聞いちゃいます。

今回のハルサーさん紹介 Vol.05

上地安治さん 多鶴子さん<br /> 沙智代さん親子
上地安治さん 多鶴子さん
沙智代さん親子
基本情報
名前 上地安治さん 多鶴子さん
沙智代さん親子
場所 宜野座村
作物 じゃがいも
農家歴 20年くらい

上地さん一家は以前東京で生活していたのですが、子供を育てる環境も考え、沖縄に戻ってきて農業を始められたとか。上地さんの畑では、皮の赤い紅じゃがいもなど、男爵系のじゃがいもを中心に栽培しています。土の中にできる作物は、掘ってみるまで出来が分からないという苦労があると思うのですが、「一所懸命育てたじゃがいもが、それに応えてくれるように育っているとうれしい。そんなときは掘っていても、思わず微笑みますよー。」という奥様のお話でした。

キレイに整備された畑 赤いじゃがいもおいしそう 機械をつかってガシガシ掘ります

沖縄のじゃがいも

県内で芋というとまず思い浮かぶのが紅芋で、じゃがいもを生産しているというと驚く人もいます。
宜野座は国頭マージと呼ばれる土の中でもややアルカリ性が強く、じゃがいもに適している土とのこと。
出荷は毎年2月~4月にかけて行われます。

ミネラルを豊富に含んだ土がもたらす味は、本土産と比べて味わい深く、じゃがいも好きの人に高い評価を受けています。

本土産に比べて味わい深いウチナー産じゃがいも
本土産に比べて味わい深いウチナー産じゃがいも

ハルサーさんにインタビュー!

工夫しているのはこんなこと

高温多湿の沖縄。
土の中で育つじゃがいもの収穫にも一工夫があります。本土では葉を取って、しばらくそのまま土の中にあっても変化のないじゃがいもですが、沖縄ではすぐに発芽してしまいます。
そこで沖縄では収穫直前まで葉を付けたまま、刈り取ってすぐに掘り起こします。

収穫のときは空模様とにらめっこ。晴天が数日続き、土が乾いた時に一気に掘り起こしているということでした。

じゃがいも栽培へのこだわり!
じゃがいもの保存方法

気温が低いときはダンボールに詰め、涼しいところへ置いておくだけで良いそうです。
なによりも日が当たらないようにするのが肝心。
日が当たると芽がでてしまうということです。

気温が高いときは冷蔵庫保存で、新聞紙などにひとつずつくるんで入れておくのがおすすめです。

母娘なかよくじゃがいも収穫
おすすめの食べ方

ちょうど収穫されていたのが男爵芋系のホクホクした品種でしたので、そのお勧めの食べ方を伺いました。
男爵系は煮込み料理よりも、マッシュポテトにしたり、コロッケにしたりして食べるのにむいている品種なのだそうです。

お嬢さんお勧めのメニューは、じゃがいものポタージュスープ。
お味噌汁の具にしても美味しいですよとのこと。

収穫されたじゃがいも。

ライター後記

取材に伺った日は良いお天気がしばらく続いた後で、ちょうどじゃがいもを掘り起こすところを見せていただけました。
収穫時は人手がいるということで、この日は借り出されたお嬢さんの姿も。
上地さんが機械で掘り起こしていくと、土の下から続々とじゃがいもが顔を出します。
掘り出されたばかりのじゃがいもはパンっと張り切った感じで、土を落とすとツヤツヤと美しかったです。
沖縄のじゃがいもは、一度食べると病みつきになるほど美味しいと思うのですが、残念ながら本土に出荷される分も多く、県内ならどこでも買えるというわけではありません。

上地安治さん 多鶴子さん 沙智代さん親子

フォトアルバム

取材日:2011.02.22