学校給食も県産食材でおいしく食べよう

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南部地区産地視察

平成25年3月16日(土)

沖縄県内の栄養士の先生をお招きして「南部産地視察」が開催されました。

AM9:00 沖縄県中央卸売市場 集合

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AM9:30 出発

まず最初に訪れたのは、JAおきなわ豊見城支店の「マンゴー・トマト選果場」です。

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選果場は、生産者さんが収穫した果実を
大きさ・形・色などに仕分けを行い、
仕分けした果物や果実を箱詰めを行う場所です。
 
案内されて中に入ってみると、
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野菜や果物の鮮度を保つために、気温が低くなっていました。
青いカゴの中にはトマトが敷き詰められています。
 
最初に、JAおきなわ南部地区営農振興センターの具志堅智昭さんより
選果場についての説明をお聞きしました。
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参加者の皆さんは、メモを取りながら真剣にお話を聞いておりました。

選果場内は普段目にすることがないため、

皆さん質問や写真を撮影したりと賑わっていました。

そして、選果場には今年の2月に開催された「花と食のフェスティバル」で

金賞を取ったトマトもあるそうで、参加された皆さんは、

興味深そうにトマトを見入っていましたよ。

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最初に赤い物と青い物に分け、さらに同じ色合いのトマト同士を箱に詰め、

店頭に並ぶ際に美味しい色合いになる様に出荷するそうです。

 

 

続いて、実際にトマトを栽培している豊見城市の農家さんのビニールハウス訪れました。

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まず最初に、ビニールハウス内での注意点や

中で栽培されているトマトの説明があります。

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そして、いざビニールハウス内へ

害虫が入って来ないように素早く中に入ります。

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ビニールハウス内は蒸し暑い状況でしたが

皆さんは、楽しそうにトマトの説明を聞き入っていました。

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トマト生産者 大城セイスケさん

今回の参加者からの美味しいトマトの作り方についての質問に

「人間が水が欲しい時にはトマトも水が欲しい。トマトは人間と一緒だよ」

「愛情を持って育てれば、必ず美味しくなる」と仰っていました。

帰りには、お土産で採れたてのトマトのプレゼント。

その場で頂きましたが、参加者全員から「美味しい」の声が聞こえてきましたよ。

 

続いて向かったのは八重瀬町のキャベツ畑です。

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見渡す限り、キャベツ・キャベツ・キャベツ

今年はキャベツが豊作で中央卸売市場に多い日で1日50トン入荷があり、

通常でも1日30トンの入荷があるそうです。

こちらのキャベツ畑では、収穫の体験を行いました。

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参加者の殆どの方が、キャベツの収穫の経験がなく、

「どこを切ればいいの?」「硬くて切れない」という声もありましたがJAおきなわの職員さんや

沖縄協同青果株式会社の地産地消コーディネーターさんにアドバイスをもらうと

皆さんキレイに収穫し、自分で収穫したキャベツを手に記念撮影をしていました。

こちらでも収穫したばかりのキャベツを試食させていただきました

何もつけずにそのまま頂いたのですが、とても甘く、

若干ワサビの様なピリッとした辛みも感じました。

こちらでも「すごく美味しい」「そのままキャベツだけでおかずが一品できる」と聞こえてきました。

普段、量販店などでよく見かけるキャベツですが、

参加者の皆さんはキャベツの新たに発見した一面にとても盛り上がっていました。

 

続いて訪れましたのは、同じく八重瀬町のビックリジャンボ畑です。

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こちらもビニールハウスで栽培をしています。

ビニールハウス内が暑いのでは?という配慮があり、

最初に屋外でJAおきなわ南部地区営農センター 小禄大介さんより

ビックリジャンボについての説明をお聞きしました。

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ビックリジャンボは、スジがなく調理がしやすいという事もあり、

参加者の殆どの方から、「ビックリジャンボはよく使っています。」

「この間、給食で提供しました」と、とても好評でした。

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ビニールハウス内は、トマト畑の時よりは、涼しさを感じました。

生産者の金城ツネヒロさんより「ビックリジャンボは下の方から実をつける」

というお話があり、皆さんしゃがみ込んでビックリジャンボを探しておりました。

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こちらが当日撮影したビックリジャンボ

大きさは20センチ程でしたが、25~30センチに成長するそうです。

皆さん写真を撮っていましたが、「なにかと比べて撮影したい」ということで

お互いの携帯電話を貸し借りし、携帯電話とビックリジャンボを並べて撮影していました。

JAおきなわの職員さんに美味しい食べ方をお聞きすると、

「茹でてマヨネーズをつけて食べる。これが一番美味しい」と何度も仰っていたので

間違いないと思います。ご家庭で是非、お試し下さい。

 

そして昼食の時間です。

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昼食を頂いた場所は南城市にあります「ユインチホテル南城

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ビュッフェスタイルのお食事で、美味しそうな物を好きなだけいただけます。

今回は特別にクレソンがたっぷり入ったボロネーゼやビックリジャンボの天ぷらなど

実際に圃場視察したビックリジャンボ・キャベツ・クレソンを使用したお料理を出して頂きました。

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レストラン内には、こだわり産地リポートのポスターもありました。

皆さん南城市に訪れた際には是非、行ってみて下さい。

きっと満足しますよ。

 

お腹が一杯になった午後、

最初に向かったのは南城市にあります「クレソン畑」です。

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クレソンは清水の湧いている場所で作られます。

上流では、ワサビが作れるくらいキレイな水が流れているそうですよ。

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畑に手を入れてみたところ、清水を使用しているので冷たかったですね。

だいたいですが畑の深さは20センチ程、あるそうです。

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JAおきなわ南部地区営農振興センター 具志堅 源樹さんによる

クレソンについての説明を皆さん真剣に聞いていました。

産地視察に訪れた際にクレソンは葉しかないのに蝶々が飛んでいるの気になり、

聞いてみると、そろそろ花が咲く季節だそうで、

花が咲くと栄養が花に取られてしまうので、花が咲く前に収穫を終えるとの事でした。

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午後になりますと、産地視察に参加した皆さんにも余裕がでてきて

クレソン畑では、皆さん自由に観察をしたり、冗談を言い合ったりと楽しそうにしていましたよ。

 

そして最後に訪れたのは

JAファーマーズマーケット与那原 あがりはま市場」です。

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あがりはま市場では、皆さんお買い物を楽しんでおりました。

そして本日の学校栄養教論南部産地視察に参加した皆さんを代表して

読谷村立 古堅調理場栄養士の儀保先生より感想をいただきました。

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「給食を提供する立場として、取り扱う食材の産地視察や農家さんの実際の声が聞けて

とても勉強になりました。同じような機会があれば是非、参加したいです。」と仰っていました。

 

そして最後に沖縄協同青果株式会社 長嶺課長より締めの挨拶

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「皆さん、本日は大変お疲れ様でした。南部地区の産地視察はいかがでしたでしょうか?

実際に生産者の話を聞いたり、産地を視察することで食材に対する新たな認識があったのではないでしょうか

今後もこのような機会を設け、県産食材の認知と需要拡大を目指して取り組んでいきたいと思います。」

と、力強い言葉で締めくくっていただきました。

南部視察にご協力頂いた農家さん、JAおきなわ職員さん、

そして視察にご参加いただいた栄養士の先生方、まことにありがとうございました。