学校給食も県産食材でおいしく食べよう

学校給食も県産食材でおいしく食べよう

2013年6月

伊江島産地視察

平成25年6月22日(土)
 
沖縄県内の学校栄養士の先生方15名を含む22名の参加で「伊江島視察」が開催されました。
 
AM8:00 沖縄県中央卸売市場 集合
 
IMG_9894.JPG
 
AM8:30 出発
 
伊江島を目指して本部港へ向かいました。
 
本部港からフェリーに乗って目的地の伊江島へ
 
本部港からフェリーで約30分ということもあり、「日帰り可能な離島」として人気も高く
 
観光客や修学旅行生なども多く訪れます。
 
IMG_9948.JPG
 
 
伊江島は、周囲22.4kmの島で人口は約4800人
 
農業では葉たばこ・さとうきび・島らっきょう・トウガン・インゲン・ゴーヤー・紅いも等が生産されており、
 
伊江島では、トウガンと島らっきょうが拠点産地となっています。
 
伊江島は、パインができず、みかんなどの柑橘類に向いていない土だそうです。
 
伊江島では6月半ば頃には野菜の収穫は終盤を迎えており、
 
私達が訪れた際には殆どの畑で野菜の収穫は終了しておりましたが、
 
トウガン圃場には収穫されないトウガンがいくつか残っておりました。
 
IMG_0044.JPG
 
こちらのトウガン、上の部分が白くなっております。
 
これは日焼けで収穫が遅いとこうなるそうです。
 
食べることはできますが、見た目が悪く売り物にはならないとの事でした。
 
収穫が遅くなるのは伊江島での農家さんの高齢化や人手不足が原因だそうです。
 
また、伊江島は、周囲22.4kmの小さな島ですが場所によって土が変わるようで、
 
島の北側の土はトウガンと合っていないため、形が悪い物ができるそうです。
 
 
続いては島らっきょう圃場ですが
 
IMG_0049.JPG
 
この時期の島らっきょうは出荷することもでき、種用としても使えるそうで、
 
私達が訪れて際には出荷用と種用の選定をしておりました。
 
 
続いてはコチラ
 
なにか分かりますか?
 
IMG_0087.JPG
 
こちらは落花生(ピーナッツ)圃場です。
 
昔は伊江島といえば落花生が有名で、伊江島に訪れた際のお土産は落花生を使った
 
黒砂糖が有名でしたが、現在では落花生あまり作られていないそうです。
 
落花生を作っている農家さんもおりますが、収穫された落花生は自宅で食べたり、
 
親戚に配ったりで出荷することも殆どないそうです。
 
 
現在の伊江島では「葉たばこ」が多く作られており、63件の農家さんが葉たばこを栽培しているそうです。
 
今回は特別に葉たばこの工場を見せていただきました。
 
IMG_0038.JPG
 
 
 
IMG_0028.JPG
 
作業中のため、お話を聞くことは出来ませんでしたが、
 
収穫された葉たばこを選定し、乾燥をしておりました。
 
皆さん作業が早く、まさに熟練の業という感じがしました。
 
 
そして最近伸びつつあるのが畜産業で
 
伊江島のブランド伊江牛として有名で飼養頭数が年々増加しているそうです。
 
私達が訪れた際には偶然、牛の爪を切る削蹄(さくてい)が行われていました。
 
IMG_0060.JPG
 
 
削蹄でツメを整えると寝起きが楽になり、起立も安定し、余分なエネルギーのロスを防ぐことができ、
 
蹄が原因の病気の予防にもなるそうです。
 
削蹄を行うのも高度な技が必要で、あざやかな手さばきに訪れた私たちは見入ってしまいました。
 
また、こちらの牛舎の牛は人懐っこく、柵の近くにいると、牛の方から近づいてきましたよ。
 
 
最後に訪れたのが伊江島タッチューです。
 
IMG_0105.JPG
 
伊江島タッチューは、高さが約172mで、伊江島と言えばタッチューと言われるくらい有名なポイントです。
 
伊江島タッチューと呼ばれていますが、正式名は城山(ぐすくやま)です。
 
先ほど、伊江島ではパインが出来ないと記載しましたが、伊江島タッチューの近くの土では
 
パインが栽培できるそうです。
 
 
伊江島タッチュー頂上からの眺めです。
 
IMG_0115.JPG
 
 
おまけ
 
今回、伊江島で立ち寄った観光地をご紹介
 
「伊江島ハイビスカス園」
 
IMG_9974.JPG
 
IMG_9981.JPG
 
伊江島ハイビスカス園では、1,000品種余のハイビスカスが展示されており、皆さん写真撮影をしていました。
 
 
「湧出(わじぃー)展望台」
 
IMG_0013.JPG
 
コチラの展望台のしたにはわじぃーと呼ばれる湧き水があり、
 
水が湧き出ることから「湧出」をいうそうで、昔からの大事な水源地として
 
今なお飲料水として使用されています。
 
 
そして最後にご紹介するのが
 
「ニャティヤ洞」
 
IMG_0088.JPG
 
こちらの写真の下の方に大きな洞があります。
 
こちらはパワースポットとしても名高い場所で聖域で多くの観光客が訪れます。
 
皆さんも是非、伊江島に行ってみてくださいね。
学校給食も県産食材でおいしく食べよう
 
 
学校給食センター栄養士の先生方や専門学校大育レシピ開発員・レシピサポートさん、
 
沖縄協同青果地産地消コーディネーターさんが協力し県産野菜をふんだんに使った
 
学校給食メニューを開発しております。
 
今回のイベントでは「学校給食も県産食材でおいしく食べよう」の取り組みを
 
皆さんに実際に見て・食べて・話してご紹介いたします。
 
皆さま是非、ご参加下さい。
 
開催日:平成25年6月30日(日)
 
場所:イオン南風原店
 
内容: ◆県産野菜を使った学校給食メニューの試食!
 
    ◆学校給食メニューパネル展
 
    ◆無料栄養相談会
 
 
詳細はコチラから
 

平成25年5月14日(金)午後3時

専門学校大育にて第五回県産食材活用検討委員会が開催されました。

kt5_01.jpg

第五回県産食材活用検討委員会の参加者は、

沖縄県学校栄養士会会長さん、各市町村の学校給食センターの栄養士の先生、

沖縄協同青果株式会社地産地消コーディネーター、

専門学校大育レシピ開発員・レシピサポートさんなど17名が参加いたしました。

 

最初に第五回県産食材活用検討委員会で提案された

学校給食向けレシピ5品をご紹介します。

kt5_17.JPG

 

冬瓜とりんごのはちみつレモン和え

kt5_11.JPG

はちみつレモンで甘めの味付けをしたフルーツサラダ感覚で食べられる和え物です。

肉料理の付け合わせなどにもピッタリで、家庭で作る際にはモーウイでもOKです。

試食を行った栄養士の先生からは

「カレーライスの時に福神漬の代わりに良さそう」

「甘いので小中学生に好まれそう」と、好印象でした。

 

モ-ウイポンチのヨーグルト和え

kt5_15.JPG

モ-ウイのコンポートを入れた一品です。

和えるだけなので簡単に作れ、ヨーグルトと和えることで、乳酸菌も摂取できる一品。

モーウイには特有の青臭さがありますが、茹で終わったモーウイは水にさらしてアクを取ることで、臭みが和らぎます。

専門学校大育レシピ開発員さんのお話では、「ヨーグルトと和えることで、さらに青臭さが和らぎます。」との事でしたが

試食を行った皆さんから「ぜんぜん青臭さもなく食べやすい」、「もっとモーウイを増やした方が面白い」、

「モーウイが入っていると言わなければ誰も気が付かない」という意見がありました。

 

ぐしちゃんいい菜と大根の味噌煮

 
kt5_12.JPG

先月、開催された「県産農産物夏期食材提案会」でも人気の高かったぐしちゃんいい菜を使った一品です。

ジューシーな大根、旨味の詰まった豚肉、パンチのきいた生姜が甘辛い味噌との相性抜群です。

ぐしちゃんいい菜が手にはいらない場合にはチンゲン菜や

大人の方が召し上がるならカラシナでも美味しく作れるそうです。

試食を行った先生方からも

「生姜が効いていて新しい味」、「大根の代わりにモーウイで試してみたい」と、いろいろご意見がありました。

 

モーウイと鶏肉の甘辛煮

kt5_09.JPG

唐辛子の風味でモーウイをおいしく食べれる一品

体を温める効果と発汗作用があり、暑い季節におすすめです。

豆板醤とコチュジャンが使われていますが、今回は学校給食向けメニューということで

コチュジャンを多めにし、辛さをおさえて調理されていました。

ご家庭で作る場合には、豆板醤を多めにすると大人も楽しめる味です。

と、いろいろご意見がありました。唐辛子の風味でモーウイをおいしく食べれる一品です。
 
夏野菜のモーウイを使ったレシピですが栄養士の先生からは「食材を代えて冬にも良さそう」との意見もありました。

⑤モズク丼

kt5_07.JPG

もずくとオクラのネバネバがごはんにマッチ!!

モズクはいろいろなお料理に使用されますが、ここまで細かく切ったお料理は、あまり無いのでは?

試食をした皆さんから「おもしろ~い」、「不思議な触感」という声が聞こえていましたよ。

「モズクが小さめに切られていて新しい食感で楽しく食べれた。」

「モズク丼は学校給食で提供されていたが、このレシピなら子供たちもさらに喜んで食べてくれそう」

と、こちらも◎の評価!!

今回提案されたメニュー、すべてが好評でした。

今回、提案された学校給食向けメニューでは、モーウイを使ったレシピが多かったのですが、

参加された栄養士の先生方からも

「以前からもっとモーウイを取り入れたいと考えていたので、とても良かった」

「モーウイと言えば、生や軽く茹でて、和え物かサラダというイメージしか無かったが

目先を変えるとこんなにもいろいろな料理に使えるということがとても勉強になった」

など、とても好評でした。

 

そして実は、今回が最後の県産食材活用検討委員会でした。

今まで参加していただいた栄養士の先生からは、

「県産食材活用検討委員会を開催することで、私達、栄養士は楽しくいろいろ学ぶことが出来たが

沖縄の農家さんや市場に変化はあったのでしょうか」という質問がありましたが

とある小学校では、昨年に比べて学校給食で県産野菜の使用率が10%も上がったという事です。

その他にも「ぐしちゃんいい菜」は学校給食では例年の6月には200kgくらいの使用されていたものが

今年は、1.5㌧使用され、農家も潤い、生産も拡大したそうです。

少しづつではありますが、学校給食を通して県産食材の消費も拡大しています。

これも、「県産食材活用検討委員会」に参加していただいた

栄養士の先生、レシピを開発していただいた専門学校大育レシピ開発員・レシピサポートさん

そして、こちらのサイトを見て、県産食材に興味をもっていただいた皆さんのおかげです。

 

kt5_18.JPG

沖縄県学校栄養士会会長の根川先生からは

「専門学校大育さんには、いろいろなメニューを提案していただき、

沖縄協同青果地産地消コーディネーターさんにはいろいろな野菜の情報を教えていただいた

これからは私達が提案された学校給食向けメニューをさらに使いやすくしていきたい。」というお言葉をいただきました。

県産食材活用検討委員会はこれで最後となりましたが

「学校給食も県産食材でおいしく食べよう」のイベントはまだまだありますよ~