学校給食も県産食材でおいしく食べよう

学校給食も県産食材でおいしく食べよう

第五回県産食材活用検討委員会

平成25年5月14日(金)午後3時

専門学校大育にて第五回県産食材活用検討委員会が開催されました。

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第五回県産食材活用検討委員会の参加者は、

沖縄県学校栄養士会会長さん、各市町村の学校給食センターの栄養士の先生、

沖縄協同青果株式会社地産地消コーディネーター、

専門学校大育レシピ開発員・レシピサポートさんなど17名が参加いたしました。

 

最初に第五回県産食材活用検討委員会で提案された

学校給食向けレシピ5品をご紹介します。

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冬瓜とりんごのはちみつレモン和え

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はちみつレモンで甘めの味付けをしたフルーツサラダ感覚で食べられる和え物です。

肉料理の付け合わせなどにもピッタリで、家庭で作る際にはモーウイでもOKです。

試食を行った栄養士の先生からは

「カレーライスの時に福神漬の代わりに良さそう」

「甘いので小中学生に好まれそう」と、好印象でした。

 

モ-ウイポンチのヨーグルト和え

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モ-ウイのコンポートを入れた一品です。

和えるだけなので簡単に作れ、ヨーグルトと和えることで、乳酸菌も摂取できる一品。

モーウイには特有の青臭さがありますが、茹で終わったモーウイは水にさらしてアクを取ることで、臭みが和らぎます。

専門学校大育レシピ開発員さんのお話では、「ヨーグルトと和えることで、さらに青臭さが和らぎます。」との事でしたが

試食を行った皆さんから「ぜんぜん青臭さもなく食べやすい」、「もっとモーウイを増やした方が面白い」、

「モーウイが入っていると言わなければ誰も気が付かない」という意見がありました。

 

ぐしちゃんいい菜と大根の味噌煮

 
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先月、開催された「県産農産物夏期食材提案会」でも人気の高かったぐしちゃんいい菜を使った一品です。

ジューシーな大根、旨味の詰まった豚肉、パンチのきいた生姜が甘辛い味噌との相性抜群です。

ぐしちゃんいい菜が手にはいらない場合にはチンゲン菜や

大人の方が召し上がるならカラシナでも美味しく作れるそうです。

試食を行った先生方からも

「生姜が効いていて新しい味」、「大根の代わりにモーウイで試してみたい」と、いろいろご意見がありました。

 

モーウイと鶏肉の甘辛煮

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唐辛子の風味でモーウイをおいしく食べれる一品

体を温める効果と発汗作用があり、暑い季節におすすめです。

豆板醤とコチュジャンが使われていますが、今回は学校給食向けメニューということで

コチュジャンを多めにし、辛さをおさえて調理されていました。

ご家庭で作る場合には、豆板醤を多めにすると大人も楽しめる味です。

と、いろいろご意見がありました。唐辛子の風味でモーウイをおいしく食べれる一品です。
 
夏野菜のモーウイを使ったレシピですが栄養士の先生からは「食材を代えて冬にも良さそう」との意見もありました。

⑤モズク丼

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もずくとオクラのネバネバがごはんにマッチ!!

モズクはいろいろなお料理に使用されますが、ここまで細かく切ったお料理は、あまり無いのでは?

試食をした皆さんから「おもしろ~い」、「不思議な触感」という声が聞こえていましたよ。

「モズクが小さめに切られていて新しい食感で楽しく食べれた。」

「モズク丼は学校給食で提供されていたが、このレシピなら子供たちもさらに喜んで食べてくれそう」

と、こちらも◎の評価!!

今回提案されたメニュー、すべてが好評でした。

今回、提案された学校給食向けメニューでは、モーウイを使ったレシピが多かったのですが、

参加された栄養士の先生方からも

「以前からもっとモーウイを取り入れたいと考えていたので、とても良かった」

「モーウイと言えば、生や軽く茹でて、和え物かサラダというイメージしか無かったが

目先を変えるとこんなにもいろいろな料理に使えるということがとても勉強になった」

など、とても好評でした。

 

そして実は、今回が最後の県産食材活用検討委員会でした。

今まで参加していただいた栄養士の先生からは、

「県産食材活用検討委員会を開催することで、私達、栄養士は楽しくいろいろ学ぶことが出来たが

沖縄の農家さんや市場に変化はあったのでしょうか」という質問がありましたが

とある小学校では、昨年に比べて学校給食で県産野菜の使用率が10%も上がったという事です。

その他にも「ぐしちゃんいい菜」は学校給食では例年の6月には200kgくらいの使用されていたものが

今年は、1.5㌧使用され、農家も潤い、生産も拡大したそうです。

少しづつではありますが、学校給食を通して県産食材の消費も拡大しています。

これも、「県産食材活用検討委員会」に参加していただいた

栄養士の先生、レシピを開発していただいた専門学校大育レシピ開発員・レシピサポートさん

そして、こちらのサイトを見て、県産食材に興味をもっていただいた皆さんのおかげです。

 

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沖縄県学校栄養士会会長の根川先生からは

「専門学校大育さんには、いろいろなメニューを提案していただき、

沖縄協同青果地産地消コーディネーターさんにはいろいろな野菜の情報を教えていただいた

これからは私達が提案された学校給食向けメニューをさらに使いやすくしていきたい。」というお言葉をいただきました。

県産食材活用検討委員会はこれで最後となりましたが

「学校給食も県産食材でおいしく食べよう」のイベントはまだまだありますよ~